高校英作文の急所:話法
- 話法には、会話のかぎかっこ(" ")を使って、発言内容をそのまま記す直接話法と、時・人の呼び方などを、今の自分から見た形式に直して記す間接話法とがあります。
- 話法というからには、誰かが何かを「言う」わけです。「言う」というニュアンスを含む動詞は、英語にはいくつもありますが、そのなかでもsay とtell が中心です。以下、使われ方の代表パターンをおさえます:
- 直接話法:She said, "I am happy." →間接話法:She said that she was happy.
- 直接話法:She said to me, "I am happy." →間接話法:She told me that she was happy. (She said to me that... という言い方は非標準的なので避けてください)
- 時制の一致が起こる、ということに注意してください。直接話法で、文の動詞の時制と、かぎかっこ内の動詞の時制とが「どうずれている(または一致している)」かによって、どう間接話法で書き換えるかが決まります。以下、代表パターンをおさえます:
- 直接話法:She often says, "I am happy." → 間接話法:She often says that she is happy.
- 直接話法:She often says, "I was happy then." → 間接話法:She often says that she was happy then.
- 直接話法:She often said, "I am happy." → 間接話法:She often said that she was happy.
- 直接話法:She often said, "I was happy then." → 間接話法:She often said that she had been happy then.
- 直接話法のかぎかっこの中身が、2つの文でできているときには、間接話法にするさいに、2つめの発言を書く前にand that、but that のどちらかを書きます。このthat は省略できません:直接話法 She often says, "I am happy. But I am not rich."→間接話法 She often says (that) she is happy but that she is not rich. (1つめのthat は省略可能です)
- 間接話法に書き換えるとき、時制の一致が適用されない、例外があります。それは、昔でも今でも変わらない、永遠の真理、歴史的事実、現在でも持ち続けている習慣、について述べるときです。
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