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There is構文って?

 

 There isThere areで始まる文は、特別な意味を持っています。もともとthereという語は、「あそこに、あそこで」という意味ですが、ここではその意味は関係ありません。そうではなく、「〜がある」という意味になってしまうのです。

たとえば、

There is a pen on the desk.

という文は、「机の上にペンがある」という意味です。

「〜がある」という意味のこういう文をまとめてThere is構文と呼びます。少なくとも僕は呼んでます(笑)。

 

There isThere areはどう使い分ける?

 単数のものが「ある」ときにはThere isを、複数のものが「ある」ときにはThere areを使います。

例 本が一冊(単数)あるとき・・・There is a book.

  本が3冊(複数)あるとき・・・There are three books.

 

There is the book とは言えない?

 言えないのです。There is構文を使って「〜がある」と表現するときは、一冊の本とか、一個のりんごなど、なにか不特定のものがあることしか言えません。そのえんぴつとか、私の時計といった、どれなのかはっきり決まっている特定のものがあるときには、英語ではまた他の言い方をしなくてはなりません。

 例 ・There is a book on the table.(そのテーブルの上に一冊の本がある)

    これは正しい英語です。

   ・There is my pencil in my bag.(私のかばんの中に私の鉛筆がある)

    これは間違った英語です。There is a pencil in my bag.なら正しいです。ただこれだと一本の鉛筆という意味に変わってしまいますが。あくまでも私の鉛筆があると言いたいときは、My pencil is in my bag.(私の鉛筆は私のかばんの中にあります)と言います。

 

 

例題1 There is構文を使った以下の英文を、日本語に直しましょう。

@        There is a picture on the table.

A        There is a cup in the box.

B        There are three apples on the desk.

C        There are some trees in the garden.

 

例題2 以下の日本文を、There is構文を使って英語に直しましょう。

@        この部屋には窓が一つある。

A        テーブルの上に一本の鉛筆がある。

B        わたしの部屋に十冊の本がある。

C        その公園に5匹の犬がいる。 

 

例題の解答

例題1

@        そのテーブルの上に一枚の写真(絵)がある。

A        その箱の中に一つのカップがある。

B        その机の上にりんごが3つある。

C        その庭には何本かの木がある。

 

例題2

@        There is a window in this room.

A        There is a pencil on the table.

B        There are ten books in my room.

C        There are five dogs in the park.

 

 

ここまでが、もっとも基本の事項です。この先は、少し応用です。

 

There is 構文の否定文はどうつくる?

 There is 構文は、isareというbe動詞が使われる文です。be動詞が使われている文では、否定文・疑問文のつくり方はいつでも同じです。

 否定文は、be動詞の後ろにnotを加えるとつくることができます。

例 There are two clocks on the table.(テーブルの上に2つ置時計がある)

否定文にすると→There are not two clocks on the table.

ということになるはずですが、実はこれは少し不自然です。別に文法はおかしくはないのですが、「テーブルの上に2つの置時計がない」なんてことは日本語でも言わないでしょう。きっとこんな文を英語で書く機会はないでしょう。むしろ、「テーブルの上には(一つも)置時計はない」の方が普通ではないでしょうか。

 「テーブルの上に置時計が(一つも)ない」は、英語では

There are not any clocks on the table.

と言うことができます。このnot any〜は「〜がまったくない」という意味です。まったくないくせに、複数形を使っているのがおかしなところですけどね。clocksというふうに複数形が使われていますよね。

 

not… any〜の使い方の例

 @ I don’t have any dogs.(私は犬を飼っていない)

  *私は犬を一匹も飼っていない、というふうに「一匹も」をつけてもいいです。

 A There are not any maps on the wall.(壁には地図がかかっていない)

  *壁には地図が一枚もかかっていない、でもいいです。また、mapが複数形のmapsになっているのに注意しましょう。

 

There is構文の疑問文はどうつくる?

    There is 構文では、isareというbe動詞が使われています。

be動詞が使われている文では、疑問文のつくり方は共通です。つまり、be動詞を文頭に移動させればいいだけなのです。

There is an apple on the table.(テーブルの上にりんごが一つある)

疑問文にすると→Is there an apple on the table?

 

次に疑問文にするさいの特別な例を見ます。

There are some pens in the box.(その箱の中にいくつかのペンがあります)

これを疑問文にするとAre there some pens in the box? になりそうですが、実は「someは疑問文ではanyに変える」という原則があります。ですから、正しくは、Are there any pens in the box? となるわけです。 

 

・数えられない名詞が「ある」と言いたいときはどうする?

 単数のものが「ある」ときは、There isを、複数のものが「ある」ときはThere areを使うことはもうわかりました。

 

では、数を数えられないもの、例えば水が、「ある」ときはどう言えばいいのでしょうか?

 「そのグラスの中に水がある」という文を英語にしてみます。「水」って数が数えられませんよね?

そういうときは、こうなります。

There is some water in the glass. 

つまり、数が数えられないものが「ある」ときはThere isを使うわけです。

また、ただThere is waterとはしないで、There is some waterというふうにsomeを使うのがふつうです。

 

次にやや応用ですが、「そのグラスの中に水がたくさんある」は英語でどう言えばいいのでしょうか?

数えられないものが「たくさん」ある、と言いたいときは、muchを使います。数えられるものの場合は、manyでしたね。

なので、こうなります。

There is much water in the glass.

 

補足ですが、数えられるものにも、数えられないものにも使える「たくさんの」という意味の表現があります。それがa lot of です。これを使うと、

There is a lot of water in the glass.

と書くことができます。a lot ofは便利な表現ですね。ぜったいに覚えておきましょう!

 

 

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