形容詞を使ってみよう
形容詞は、大きく分けて、
(1) 名詞の前に置いて名詞を説明する用法 (限定用法)
(2) それ以外の用法 (第2文型、第5文型の動詞のCになる)(叙述用法)
の2つに分かれます。
(1) 限定用法
名詞の前に置いて、どんな名詞なのか限定する働きをします。
例えば、ただa car といわれても、車の候補は無数にあるのでどんな車だか想像しにくいですが、形容詞old を使って、an old car といわれたら、少なくとも新車を想像する人はいません。車は車でも、「古い車」に想像の範囲は限定されるわけです。
この形容詞は、SVOCMといった記号を用いた文型標記では何に分類されるかといえば、Mです。Mはつまり、いらない部分です。あってもなくてもいい部分のことです。
例文 She sells beautiful flowers. (彼女は美しい花を売っている)
*beautiful という形容詞があってもなくても、この文は第3文型であって、文型の分類は変わりません。
(2)叙述用法
基本的に、@第2文型の動詞の後ろ、A第5文型の動詞の後ろにある名詞のさらに後ろ、の2つの位置で使う場合のことをこう呼んでいます。
これらの位置に置く場合の形容詞は、SVOCMの記号でいえば、Cになります。要するに、名詞にくっついていない形容詞はCになる、と思ってもらって基本的に差し支えはありません。
@第2文型の例:This camera is small. (このカメラは小さい)
A第5文型の例:Her smile makes me happy. (彼女の笑顔が僕を幸せにしてくれる)
この(1)限定用法と、(2)叙述用法の区別がなぜ重要か? というと、
形容詞によっては、(1)限定用法として使うことしかできなかったり、
また逆に、(2)叙述用法として使うことしかできなかったり、
さらには、(1)と(2)のどの用法で使うかによって、意味が変わったり
することがあるからです。
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