高校英文法:前置詞ひとつでこんなに文意が変わります北海道大学の今年の入試問題の長文で、 タンザニアで英語を教えている教師の文章が 出てきました。 現地の子どもがpreposition についての 理解がいまいちで、 Go apologize to your brother by punching him in the nose. みたいな誤った文を書いてしまう、 という話が文章の冒頭部分にあります。 そして北大が出した問は、 その Go apologize to your brother by punching him in the nose. という文の1語を訂正して、自然な意味になるようにしなさい、 というものでした。 この問に正しく答えるには、 のぞましくはさきほど登場した preposition という単語を知っていたほうが いいです。 注はついていませんでしたし。 preposition は、 「前置詞」 という意味の英単語です。 pre が「前」のニュアンスがあるし、 position は「位置」ですから、 「前置詞」っぽいニュアンスは たしかに持っている語です。 この意味が分かっていれば、話の筋として 「あ、きっと前置詞がまちがってるんだね」 とすぐ推測できます。 ただ、わかっていなかったとしても、まだ 正解できる可能性は十分あります。 単純に、 Go apologize to your brother by punching him in the nose. という文だけを見て、間違い探しをするだけでも、 なんとかなるはずだからです。 さて、この文ですが、そのまま訳すと 「弟(またはお兄さん)に、鼻にパンチをすることによって、 謝りに行きなさい」 となります。 意味不明ですよね。パンチをしちゃったら、ぜんぜん謝る気ないですよ。 そうじゃなくて、これは、 鼻にパンチをしちゃってごめんね、と謝りに行きなさい という話だったなら、自然だと思いませんか? そして、apologize が取る基本的なパターンですが、 それは 「apologize to 人 for 〜 =〜(したこと)について(人)に謝る」 というものですよね。 以上より、先ほどの文の前置詞by をfor に改めて、 Go apologize to your brother for punching him in the nose. とするのが正解です。 受験英語の中にも、堅苦しい問題ばかりじゃなくて、 こういうちょっとクイズっぽい問題もたまにはあると おもしろいですね! 潮田耕一
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